Vol.1
色決め-Part1
家を建てるときやリフォームをするとき、内装仕上げや設備機器を決めるのは大変な作業です。 最近ではマンション購入の場合も、カラーセレクトや設計変更という形で「色決め」が必要な物件が増えました。その反面で、内装仕上げ材の選べる範囲は限定されていることが多いのです。リフォーム中、締め切りに迫られ結局失敗してしまった経験を持つ方も多いのではないでしょうか?今回は設備機器やエクステリアを除いたインテリアの「色決め」がテーマです。コーディネートの基本ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
「色決め」の3大要素
インテリアイメージを決める3大要素は「床」「カーテン」「ソファの貼り地」と言われています。最近では建具の色もウエイトが大きいです。床→カーテン→ソファの順に色決めを行うと、トータルコーディネートがしやすいですね。また、価格に幅があるカーテンを先に選ぶことで全体の予算がコントロールしやすくなるのも嬉しいところ。
カラーコーディネート
カラーコーディネートには、「ベースカラー」「サブカラー」「アクセントカラー」があります。ベースカラーとサブカラーは色味を抑えて、小物やクッションにアクセントカラーを使ってみてください。
●ベースカラー
壁や天井などの広い範囲に使う色をベースカラーといいます。濃い色や大柄をベースカラーにするとコーディネートしにくいだけではなく、圧迫感も出てしまいます。ベースカラーには、ベージュ・ホワイト系などのナチュラルな色がオススメです。
●サブカラー
カーテンやカーペットなどに使う色をサブカラーといいます。リビング・ダイニング・寝室のカーテンをそれぞれのイメージに合わせて変えるだけで異なるイメージの空間ができあがります。ただし、ベースカラーと同様、濃い色や大柄を使用するとお部屋が狭く見えるので注意が必要。足もとに濃い色を使用し、上にいくほどに色を薄くしていけば落ち着いた雰囲気になります。
●アクセントカラー
お部屋のポイントとなるクッションや小物などに使う色をアクセントカラーといいます。ベースカラー・サブカラーは落ち着いたイメージにして、アクセントカラーで遊んでみるのも楽しいですよね。このとき、小物は同系色でまとめると統一感が出ます。
カラーの効果
カラーはそれぞれ異なるイメージを与えます。カラーの効果を知って、お部屋に合った色使いをしてみましょう。赤やオレンジなどのウォーム系は暖かいイメージで、人が集まるお部屋に最適。青や緑などのクール系はリラックス効果があるので、体を休める寝室にぴったりです。お部屋をコーディネートするときは、ウォーム系とクール系を上手く取り入れてミックスすることで、調和のとれたお部屋になります。
配色は、3色までに絞るとセンス良く、落ち着いたお部屋になります。それぞれの色の効果とバランスを考えて、心地良いお部屋づくりをしてください。
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